◎未必の故意による殺人未遂事件 ○詳細 成田病院精神科隔離病棟において、外部の者が侵入することは極めて困難であると考えられる。 つまり、幻覚による殺害の準備は、成田病院精神科が、患者である自身へのぞんざいな扱いからも分かるように、病院そのものものにその意図があった、と考えるのが通常であろう。 自分は幻覚による死を予兆させる恐怖により、自殺を試み、食パンを丸めて飲み込んだり、タオルを鉄格子に引っ掛けて首吊りの意図を持ったがこれは完全に失敗に終わった。 そこで後頭部を壁や床に叩きつけ、死に至る方法を取ることとした。 トイレのコンクリートの壁に強く頭を叩きつけたがこれでは、死に至らないと感じざるを得なかった。 そこで、高い位置からの後頭部の強打を決意した。 幾度となく躊躇したが、ついに決心し、トイレの横の壁面の上から背面跳びで、コンクリート床に向かって後頭部の直撃を狙って自死を試みた。 その結果、右足の膝下一体を痛打し、激痛が走った。踵の怪我は極めて酷いものであり、歩くことが困難となった。